2023年の春。野球の話題といえばWBCだ。
特に日本人メジャー選手である大谷選手、ダルビッシュ選手が日本代表としてプレーすることでキャンプから大賑わいの状況である。
私も野球ファンとして逐一ニュースをみているのだが、その中で気になったものが、阪神の湯浅選手がダルビッシュ選手からもらったという以下のアドバイスについて。
【湯浅選手談】
「自分、睡眠の質があまりよくなくて、昨日聞いて、睡眠用のグミみたいなの、寝る前に食べるやつを頂いて、それを昨日食べて寝たら、結構寝れた。疲労回復とか、そういうことについても色々聞くことできました」
【ダルビッシュ選手談】
「昨日、ウエートルームで練習後に少し話をしていて、入眠はできるけど夜中に起きてしまうと。ちょうどいい睡眠用のグミを僕が持っていたので、一回これ試してみてと渡しました」
また、準決勝の地、マイアミへ向かう機内のエピソードも。
睡眠を促す効果があるとされる「メラトニン」のサプリメントグミを、出発前に佐々木朗希投手(21=ロッテ)にあげたエピソードを披露。
「(出発して)ちょっとして僕がトイレ行くときに佐々木君の横通ったら口開けて爆睡してて、メッチャ効いてるやんって」と笑った。
米到着後には佐々木が「めちゃくちゃ寝られました」とお礼にきたと言い、ダルビッシュは「これまで見たことないようなうれしそうな顔していた」と振り返っていた。
・・・これ、気になった人が多いと思うのだ。
ダルビッシュといえば、新しいトレーニング手法など変化と革新のためには労を惜しまず、積極的に取り入れるイメージがある。
そんな彼が「睡眠の質がよくなるグミ」について後輩にアドバイスした、というからには「ちょっと試してみたい・・・」と興味深々になる人が多いだろう。
ダルビッシュが薦める睡眠用グミとは?メラトニン配合の快眠グミ
睡眠用グミ、という市場は数年前から盛り上がっていて、特にアメリカでは製品開発が活況を帯びている。
が、佐々木朗希投手に推奨したグミは「メラトニン」のサプリメントグミであることが分かった。
メラトニン配合のサプリメントは、アメリカでは一般のドラッグストアでも普通に買える。
しかし日本では「医療従事者の管理下で使用するべき成分」に分類されており、国内ではメラトニンのサプリメント製造や販売は規制されているのだ。
なので、ドラッグストアでは買えないし、Amazonや楽天、Yahooショッピングなどでも買えない。
iharbなど海外のサプリメントを扱うストアで購入できる
メラトニンのグミを購入したい場合、iharbなど海外のサプリメントを扱うストアで購入することができる。
ちなみに、日本では、メラトニンのサプリではなく、トリプトファン配合のサプリは日本の通販サイトで買える。

トリプトファンとメラトニンの関係性について
トリプトファンとメラトニンは、密接な生化学的な関係がある。
トリプトファンは、体内でメラトニンを生成するための重要な前駆体(原料)である。
【トリプトファンとは?】
必須アミノ酸の一種で、体内で合成できないため、食事から摂取する必要がある。
鶏肉、卵、乳製品、大豆製品、ナッツ類、バナナなどに多く含まれる成分だ。
トリプトファンは脳内の神経伝達物質やホルモンの材料として重要である。
【トリプトファンからメラトニンへの変換プロセス】
トリプトファンは以下のステップでメラトニンに変換される。
この変換は「光の刺激」によって制御され、暗くなるとメラトニンの生成が活性化する。
トリプトファン → 5-HTP(5-ヒドロキシトリプトファン)
酵素「トリプトファン水酸化酵素」の働きにより、トリプトファンが5-HTPに変換される。
5-HTP → セロトニン
酵素「5-HTPデカルボキシラーゼ」によって5-HTPはセロトニン(神経伝達物質)に変換される。
セロトニン → メラトニン
セロトニンは、脳の松果体で「N-アセチルトランスフェラーゼ (NAT)」と「ヒドロキシインドール-O-メチルトランスフェラーゼ (HIOMT)」という酵素の働きにより、メラトニンに変換される。
メラトニンの役割
メラトニンは「睡眠ホルモン」とも呼ばれ、夜になると分泌が増え、自然な眠気を促す。
(トリプトファンが不足すると、セロトニンやメラトニンの生成が滞り、不眠、ストレス増加、うつ症状のリスクが高まる可能性がある)