マーケティングとセールス

コピーライティングに一番大切な「基礎」はコレ

2018年8月23日

この記事は「これからコピーライティングをしようと思っている」「コピーを書いているが少し行き詰まっている」という人に対して、テクニックではなく基礎となる考え方を伝える内容である。

3分くらいで読めるのでいってみよう。

コピーライティングの土台となる考え方

 

Free-Photos / Pixabay

何かを売りたい、というとき、伝える手段は映像、音声、文字のいずれかだ。

このうち文字で伝える手段が「コピー」といえる。コピーを書くことをコピーライティングというが、実際にコピーを書いたり、構成を考える前に認識しておくべき「基礎的な考え方」がある。

私はインターネットでランディングページをいくつも書いたり、商品をアピールするための資料などもたくさん作ってきた。

まず、言えることは「正解はない」ということだ。

ヘイ!正解はないんだぜ!・・・というカッコつけた説法ではない。ホントに正解はないのだ。

例えば、新しい電子レンジを売るための商品のコピー(コピーA)を書いてみる(チラシでもWebサイトでもいい)。

 

書いてみて反応をみる。どんな人が何人それを見たか?反応(コンバージョン)はどれくらいだったか?はきちんと数字を追っていれば把握できる。

5%の反応率だったとしよう。

次に作るコピー(コピーB)に差し替えてみてテストする(ちなみにこういう比較テストをABテストという)。

Bは6%だったとする。

ではBが正解かというと、そうではない。Cを書けば7%になるかもしれないし、Dなら8%かもしれない。

「比較した中ではこれが最高だった」といえるコピーは現実に存在することになるが、他の誰かが書けばもっとよい成果が得られるかもしれない。

つまり「考えうる中ではこれがベスト」という答えは見いだせるが、正解はないのだ。

正解がないなかで、できるだけ成約率を上げる。効果を上げるのがコピーライティングの役割だといえる。

であれば、できるだけポンポンとコピーを書き、比較できるようになるのがいい。

こういった作業はセンスだけではできない。一発のイケているコピーは書けても、違ったアプローチで書くのはセンスだけでは難しい。

ロックギターは難なく弾けても、クラシックを弾くにはセンスだけではどうにもならない。経験に裏打ちされた技術が必要なのだ。

広告のコピーを書くためには「センスが必要」と考えている人が多い。センスはあったほうがよいが、たいして重要ではない、ということだ。

重要なことは「すでにヒットしているコピー」や「よく使われていて効果があるコピー」をたくさん見て、何度もマネたり、アレンジを加えて書いてみることだ。そのうちに技術やセンスは磨かれていく。

そしてたくさんのコピーライティングの手法やコツを知り、違った視点やアプローチでコピーを書けるようになっていく。

基礎中の基礎。それは「売るモノ(商品やサービス)」を知ること

あなたにも好きな食べ物、アーティスト、映画、グッズなどがあるはずだ。

それの何が良いかはよく分かっており、たぶんそれは他人にとっても大概は同じで、そう違うポイントではないはずだ。

よく知っているモノを人に伝えるとき、人には伝わりやすい。

「揚げ物がベチャっとなる電子レンジを使っていたが、これはカラっと、しかも熱くなるんだよ!」

こういった「おっ」となるポイントはだいたい似ているのだ。

なので重要なのは売るべき商品やサービスをよく知ることだ。他と何が違うのか。人にアピールできるとすればそれはどんな点か。

見込み客の心を動かし商品が欲しくなるよう仕向けたり、購買に対して決定力のあるコピーを書くなら商品を知りつくすことが最も重要なのである。

コピーは「商品とお客さんをつなぐ言葉」

商品を知るべき、というのはどこでもよく言われることである。

でも、どのように発想していいかわからないと言う人も多いはずだ。

コピーの役割は「商品を知らない買い手と、商品をつなぐこと」である。

(今まで保有したこともないので)ほぼゼロだったその商品の必要性や欲求に小さな火を点けるのだ。

人の気持ちをくすぐる言葉は別の記事で紹介するが、「くすぐるポイント」は人間誰しも似ている。足の裏や脇の下・・・のように、くすぐったいポイントはコピーライティングでも同じなのだ。

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