無線(ワイヤレス)でつなげるスピーカーといえばBluetoothが主流ですが、もうひとつの接続方法がWi-Fiを使うこと。
近い距離で手軽に使うならBluetoothでじゅうぶんかもしれませんが、Wi-Fi接続ならではのメリットがあるので、「自分の環境ならどっちがいいかな?」と比較したうえでスピーカーを選ぶのがよいと思います。
【BleutoothとWi-Fi接続の比較】
Wi-Fi | 音質◎。複数台の接続可能。接続距離は100m程度。ハイレゾ対応。 |
Bluetooth | 音質〇。接続は基本的に1台。接続距離は10m程度。ハイレゾ非対応。 |
このような違いがあります。
スピーカーなので同時に複数の端末を接続して再生する・・・ということはあまりないと思います。(音が混ざっちゃう)
なので複数同時接続できるという点に関してはあまりメリットを感じません。
個人的にWi-Fiの大きなメリットだなと思うのがこの2点です。
Wi-Fiスピーカーのメリット
1.電子レンジに干渉されない。
無線接続しているときに電子レンジを使ってしまい、接続が途絶える・・・ということは多くの人が経験している・・・はず。笑
Wi-Fiスピーカーの中には家電製品に干渉されにくい5GHz帯の通信に対応したものが多いので、それを選ぶと接続が切れたり、音が切れたりすることがないのです。
2.ハイレゾが聴ける
今のところ、Bluetoothではハイレゾ音源が聴けません。ハイレゾ音源を保有している人がBluetooth接続を使うというのはナンセンスかも・・・。
Wi-Fiなら音楽データを圧縮せずに通信するのでクリアに良い音で再生することができます。
・・・というわけで、「遠い場所から接続したい」「安定性の高い接続で、より良い音で聴きたい」という人にはBleutoothよりもWi-Fiスピーカーがオススメです。
オススメのWi-Fiスピーカー
Bose(ボーズ)「SoundTouch10」wireless music system
特徴
無料アプリ「SoundTouch app」を使うことでスマホやタブレットから簡単操作ができます。接続も一発でよく聴く音源をプリセットしてすぐに再生できるのも便利です。
NAS(ネットワーク(LAN)に接続したハードディスク)に保管した音楽ファイルの再生もアプリでコントロールできます。インターネットラジオ局も登録しておけるのでラジオユーザーにも嬉しいですね。
さらには何と、Bluetooth接続もできちゃうという二刀流。
音質
ビックカメラで視聴。さすがBoseのスピーカー、マイナス点はなし。低音も出過ぎず高音もシャリシャリせずにスマートで厚みのある音が気持ちいいです。どんなジャンルの音楽でも満足のいく音が聴けると思います。
小さい音でも音が痩せることがなく、バランスよく音源が再生されます。リビングでも自分の部屋でも使い勝手がよいと思います。
難点
筐体がどちらかといえば縦長なので、ステレオ的な広がりはあまり感じないです。
価格
この記事を書いている時点では29,000円ほど。安くはないですが高くて手が出ないという感じではないので毎日使うアイテムとしてはちょうどいいかなと。
Sony(ソニー)SRS-ZR7
特徴
家庭内のネットワーク上に存在するデバイス(PC、スマホ、NASなど)をひとつのアプリで一括管理、操作ができる「SongPal Link」に対応しています。
複数のデバイスを使っている人、家族ならかなり使い勝手がよいかも。まさに家庭にある音楽環境全体をこれでコントロールすることができます。
また、アプリにイコライザーが搭載されており、好みの音にセッティングできるのも他のスピーカーにない特徴だといえます。
こちらもBluetooth接続もできちゃう二刀流。笑
音質
とてもナチュラルでクセのない音です。「ものたりない」という人がいるかもしれませんが、イコライザー機能を使うとかなり化けます。店頭でサラっとノーマルで視聴するだけはなく、イコライザーをいじってある程度音量も上げてみると、このスピーカーの良さが分かると思います。
難点
横長タイプなのでステレオ感はありますが、いかんせん小さいので広がりを求めると苦しいかも。
ただこのSRS-ZR7は2機並べてのステレオ再生に対応しています。強者は2台買いで。
価格
この記事を書いている時点では36,000円ほど。コンパクトスピーカーとしては割高感がありますが、リビングルームに一台あるとかなり活躍してくれると思います。