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自分の終活を始める|後半戦の作戦会議

終活という言葉には、どこか「店じまい」の響きがあります。しかし実際にやってみた方が口を揃えて言うのは「身軽になって、残りの人生が楽しみになった」です。終活の正体は、人生後半を思い通りに生きるための作戦会議です。

なぜ「感謝」から始めるのか

私は現役のがん専門アドバイザーとして、17年間、7,500人以上の方の人生の最終盤に伴走してきました。最後に人が本当に整理したいのは、財産よりも「誰に、何を、ありがとうと伝えるか」です。財産目録から始める終活は続きません。感謝から始める終活は、人生の棚卸しそのものになるので続きます。lifestyle39の「39(サンキュー)」には、その願いを込めています。

最初の3ステップ

年代別の優先順位や3か月のスケジュールは終活の始め方にまとめています。

  • ステップ1: ありがとうリスト — これまでの人生でお世話になった人を10人書き出す。連絡先がわかるかも確認。これが人間関係の整理の出発点になります
  • ステップ2: 持ち物の三分法 — 「使っている・思い出・それ以外」に分ける。捨てるのは「それ以外」だけでいい(生前整理の進め方)
  • ステップ3: やり残しリスト — 行きたい場所、会いたい人、やってみたいこと。終活の半分は「これからやることを決める」時間です

エンディングノートについて

市販のエンディングノートは、途中の白紙のまま止まってしまうことがよくあります。項目が多すぎて「事務作業」になるからです。まずは上の3ステップと、家族に伝えるべき4つのこと(お金の所在・住まい・医療介護の希望・連絡先)だけで十分です。書きやすい順番はエンディングノートの書き方にまとめました。

年代によって、優先順位は変わる

終活は「やることリストを上から順に」ではありません。年代で困りごとが違うため、効く順番も変わります。

50代親の相続を経験する年代です。自分の番が来る前に、デジタルの所在整理と保険の受取人の確認を。子が独立していれば必要な保障額は大きく下がっており、古い契約のままだと保険料を払いすぎていることがあります
60代退職して収入が変わる時期。年金の受け取り方を決め、資産の棚卸しをします。お墓をどうするかも、親の代の墓と自分の墓をまとめて考えられる時期です
70代遺言とエンディングノートの出番。判断力があるうちにしか作れない書類なので、先延ばしにしない。医療の希望も、この時期に家族へ伝えておくと本人も家族も楽になります
80代以降身軽にする時期。生前整理は「捨てる」ことより、家族が探すもののありかを一か所にまとめることが目的です

どの年代でも共通して効くのは、お金と情報の所在を家族が分かる状態にしておくことです。モノの片付けは後からでも間に合いますが、所在が分からない口座と契約は、残された家族の時間を確実に奪います。

個別ガイド

おひとりさまの場合の追加の備えはおひとりさまの終活にまとめています。